木瓜（マボケ）はバラ科の落葉低木で、枝には棘があることが多い。
中国原産であり、樹高は、1m～2mくらい。
日本には平安時代以前に渡ったようである。
現在は本州・四国・九州などで植栽されている。
日本原産とされるのは草木瓜（クサボケ）である。

庭先で樹木が大きく育つ木瓜は草木瓜と違い、棘はかなり少ない。
草木瓜の方は樹は大きくならず、枝に多くの棘をもっているので
通り道や出入り口に植えることは少なく、盆栽で育てることが多い。
草木瓜は品種改良された品種群が多く存在する。
また、耐寒性、耐暑性にもたいへん優れている。
土の表面が乾いたら、朝晩に水をたっぷりと与える。

花色は赤・白・ピンク・オレンジ色とそれほど多くはないが、
掛け合わせることで様々な複色ができるため、たくさんの品種が
展示会などで発表されている。
開花は3月～4月。

果実は瓜のように大きくなったら収穫できる。
実の収穫期は9月～10月。
実は黄緑色から黄色に変化していく。
木瓜は姫リンゴ又や瓜のような、こぶしほどの黄緑色の実をつける。
草木瓜は花を観賞するほうが主なので、やや小さめの実をつける。