ハギ(萩)

マメ科ハギ属の落葉低木。
花は豆の花によく似た形をしている。
東アジア、南アジア、日本、北米、オーストラリア温帯・亜熱帯地域に分布している。

ハギは木なのだが大木にならないため、秋の七草に入るようになったと考えられる。
ハギの花は大昔から人々に愛されて、万葉集にもハギを題材にした和歌が度々詠まれている。
とにかく丈夫で、初心者でも間違いなく毎年花を咲かせる。

ハギの名前の由来は諸説あるのだが、有力視されているのが『生え木(はえぎ)』という言葉から
変化したとされる説である。
『生え木』は冬時期に枯れたと思われたハギの地面近くから新しい芽がたくさん生えてくる様子から、
生え木→はぎ→萩と変化したとされる。

山野でもよく見かけられるハギは品種が豊富で、数種類あるハギの中でも特にミヤギノハギが
有名である(宮城県の県花になっている)。
ミヤギノハギは1m~2mほどの低木で、比較的大きく育ち、花つきがとてもよく丈夫で園芸種として好まれる。

剪定の時期は花が終わった頃で、枯れた枝を取り除き、地上から20cm程度に切り戻して春まで様子をみる。
春には新しい芽が伸びてその枝の先に晩夏から初秋に赤紫色の花を咲かせる。
株の植えつけは3月初旬頃。
暖かい日がおすすめ。
腐葉土や堆肥などを混ぜた土に植え付けたあと、たっぷりの水を与える。
病害虫はほとんど発生しないが、春から夏にアブラムシ、カイガラムシが発生する場合は害虫駆除をするとよい。
オルチオン乳剤を薄めて散布すると害虫の発生を防いで効果的。

初秋に優しい風情ある赤紫色の小花をたくさんつける様子から、お彼岸に食する『おはぎ』の名称のもとに
なったとも言われている。

ハギ(萩)
ハギ(萩)
ハギ(萩)
ハギ(萩)
ハギ(萩)
ハギ(萩)
ミヤギノハギ

ミヤギノハギ

センダイハギ

センダイハギ

ウンナンハギ

ウンナンハギ

ミソハギ

ミソハギ