ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2021.09.30園芸の豆知識
ベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の植物である。 熱帯地方の原種を交配して多くの園芸品種がつくられた。 そのため、性質は多種多様である。 共通している特徴は、葉の形が左右非対称で変わった形が多いことである。 日本で栽培されている種類は、次の種類に分けられる。 四季咲き性ベゴニア、木立性ベゴニア、球根性ベゴニア、 エラチオール・ベゴニア、レックス・ベゴニアなどがある。
茎や葉が白い粉をまぶしたようになるのは、うどんこ病である。 株全体に広がる前に薬剤散布して早めに対処するのがお勧め。 外気温が低めで、高湿度のときに発生しやすいのが灰色カビ病。 咲き終わった花ガラや変色した葉は、早めに摘み取ることが大事。 肥料が多い場合もうどんこ病が発生するので要注意。 春先に暖かくなるとアブラムシも発生しやすくなるため、 大量に発生する前に薬剤散布して対策することがポイント。
小さな花を多数咲かせる、センパフローレンスが代表的。 春先から晩秋まで開花を楽しむことが可能である。庭植えや花壇・コンテナなどで生育できる。 暖かい地域では冬越しも可能だが、霜に当たると枯れてしまうため、 冬時期は屋内に取り入れて窓辺やカーテン越しで管理するとよい。 暖地で越冬できる場合は、学校や公園などでもよく見かけられる。 センパフローレンスは一番多く植えられるベゴニアの代表的な品種であるが、一年草扱いである。
茎が上に立ってから枝分かれして、次々と小花を咲かせる品種。 四季咲き性のものが多く、春から晩秋まで開花を楽しめる。 品種によって1m以上に生長して驚くことがある。 葉も鑑賞に値する美しい草姿は、育てやすく初心者にもとても好まれる。
球根ベゴニアは、直射日光に弱く、暑さ寒さにも弱いため、生育には工夫が必要である。 品種群の中で、大輪の美しいバラのような花が特徴的な改良品種がある。 比較的育てやすく人気がある。 開花は夏の終わり頃~11月、または5~10月にかけて花が楽しめる。 冬時期は地上部分を枯らして休眠するので、霜や雪が当たらないように管理することをお勧めする。
リーガースベゴニアとの別名がある。 球根ベゴニアと他の品種を掛け合わせたベゴニア改良品種である。 真夏は暑すぎて開花しないが、基本的に室内で楽しむ鑑賞花で、真夏以外の時期には開花を楽しめる。 真夏は直射日光を避けて、レースのカーテン越しなどで、 キラキラと木漏れ日が当たる程度の生育環境をお勧めする。
根茎性のベゴニアの一種で、葉の模様が美しく楽しい。 観葉植物の中に置かれることもある。 葉の美しさが際立ち、花が咲いても魅力的なのはやはり葉の美しさ。 直射日光を避けて半木陰のような生育環境ならば春から晩夏まで楽しめる観葉植物のようなベゴニア。
シュウカイドウという植物はベゴニア属と表記はあるが、日本の本州各地に多く自生しているためベゴニアとは呼ばれない。