ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2022.01.24園芸の豆知識
ストックと呼ばれる植物は、アブラナ科アラセイトウ属のことを表すことが多い。 種類としては、ガーデンストック、ナイトセンテッドストックの2種類が栽培されている。 南ヨーロッパ原産で、原産地では多年草の扱いであるが、日本では一年草で通用している。 ヨーロッパでは、海岸沿いの岩場など日当たりを好んで自生している。 花屋さんで切り花として見ることも多いが、 とても甘い香りが好まれて花壇やコンテナでも育てやすい。 開花時期は、早春~5月頃である。 ナイトセンテッドストックは、夕方になると甘い香りを放つため好まれる。 花形は八重と一重があるが、幼苗時に鑑別を行い、幼苗の生育方法に違いがあるため、 生産者は熟練を要することが多い。 花色は白、ピンク、紫系、ブルー、淡黄色。 まっすぐに伸びた茎の先に多数の花を咲かせる。 草丈は30cm~80cmほど。 基本種は4枚花弁の一重咲きである。 切り花では圧倒的に華やかな八重咲きが好まれるため、 流通している種類は多くが八重咲き品種である。 ストックは耐寒性があり、南関東以南地域では戸外での冬越しも可能である。 強い霜や雪に当たらないように場所を移動させることがベスト。 苗の植えつけの適期は10月~11月頃。 日当たりよく、水はけのよい環境に植えるのがポイント。 用土に腐葉土を適量混ぜて、元肥として堆肥を混ぜ込んでから植え付けするとよい。 鉢植えの場合は、市販の培養土を用土にするとよい。 花が終わったら、花茎を早めに切り取るように注意する。 害虫はアブラムシが発生することがあるので、専用薬剤で駆除することをお勧めする。 今年の秋、ストックを植えて、翌春の色とりどりの花壇を夢見る、そんな冬があっても楽しい。