モクレン(木蓮)

モクレン科モクレン属で中国が原産地である。
落葉広葉樹として、江戸時代頃に渡来している。
花期は3月~4月頃。
ハクモクレンの方が先に開花して、モクレンは二週間ほど遅れて上向きに紫花を咲かせる。
多くの園芸品種が生まれているが、原種の花は濃紫色である。
原種に近い濃紫色の花をシモクレンと呼んでいる。

ハクモクレンを見かけることも多いのだが、同種類ではない。
ハクモクレンは10mを超す大木にもなるのだが、モクレンは3~5m程にしか成長しない。
まるで卵が立ち並ぶように枝先に咲き誇るのが特徴である。
花の内側が白く外側は紫色。
花色は薄桃色、白、クリーム色、紫色など。
白い花色は、コブシと間違われることがある。
花びらは8枚で、花が咲き始めるとすぐに葉が出てくる。
花よりも大きな葉が出てくるので圧巻である。
樹高は平均5m前後ほどになり、横に張り出し生長する。
モクレンはとても生長が早いため、植付けしてから数年で4~5mくらいまで樹高が伸びることがある。

花期がとても長く、葉も鑑賞できる。
日当たりを好むため、日陰だと成育がよくない。
北海道でも育てられるくらい、耐寒性が強い。
多少の湿度ある環境を好むため、土壌はそれほど選ばない。
強い剪定は好まないため、冬季に不要枝を付け根から切り戻す程度にするのがポイント。
強い剪定は樹勢を悪くするので避ける。
モクレンは、とても育てやすい樹木の一つである。

モクレン(木蓮)
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