ユリオプスデージー

キク科ユリオプス属の植物です。
分布はアフリカ南部がほとんどですが、アフリカやアラビア半島には
90種類以上の仲間たちが自生しています。

植えた当初は草のような存在ですが、暑さ寒さにもある程度強いため、木質化して低木になります。
低木といっても草丈は100cm前後。
一般的に多年草の扱いになるため、世界中で栽培されています。
鉢植えが多いですが、厳寒地域以外では地植えも可能です。
米国から日本に渡来したのは1970年以降ですが、大昔から自生しているような植物です。

花期は11月~5月。
長期間、次々と開花してくれます。
花は一重咲きと八重咲き品種があります。
草姿はマーガレットに似ています。
園芸品種は少なく、花色は明るい黄色の一色。
キク科なのでとても丈夫です。
葉には細かい毛が生えているため、銀緑色の葉が白っぽく美しい。
秋から冬にかけて葉も鑑賞することができます。

ユリオプスデージーは日光が大好きですが、直射日光には多少弱く、
真夏の暑さと風通しの悪い場所は避けて、一時的に軒下など半日陰に移動させるのがベスト。
霜が降りてもすぐに枯れることはありません。
ただし、厳寒地域では難しいでしょう。
関東以西や関東以南では冬越しも可能です。
真冬時期には天気のよい暖かい午前中にしっかり与えるのがポイント。
日光が少なく、天候に恵まれないときには花つきが悪くなります。

水やりは、鉢植えの表面がしっかりと乾いてから与えましょう。
肥料は液体肥料と化成肥料を施しますが、化成肥料は緩効性肥料を春、または秋に施しましょう。
真夏と真冬には施しません。
庭植えや地植えで育てている場合は、肥料は施しません。
葉の色合いが薄いなどの時や花つきが少ないときには、液体肥料を希釈して与えましょう。
肥料の施しすぎにも注意しましょう。

植え付けるときにも肥料は混ぜ込みしません。
植え付けに用いる用土は、市販の培養土でもかまいません。
赤玉土と腐葉土を3割以上混ぜるようにしましょう。
植え替え時期は3月から5月、または9月から10月が適期です。

根の成長がとても早いユリオプスデージーは、2年に一回は植え替えが必要です。
鉢中で根と土が絡まっていたら、半分ほど土を崩してから植え替えるようにします。
鉢はそれまでよりも1サイズ大きい鉢に植え替えましょう。
放置すると鉢中で根詰まりを起こしやすく、生育に悪影響を及ぼします。
小さな芽先を手でつみ取り、わき芽を伸ばすようにして、バランスのよい草姿に育てましょう。
花後に全体の3分の2くらいに切り戻しを行います。
枯れた葉はこまめに取り除きましょう。

病害虫はほとんど発生しませんが、春から夏にかけてアブラムシが発生することがあります。
早めに防除することをお勧めします。

冬は寒くて花が少ない季節なので、鮮明な黄色い花は暖かい春を予感させるかもしれません。

ユリオプスデージー
ユリオプスデージー
ユリオプスデージー
ユリオプスデージー
ユリオプスデージー