ミツバツツジ(三葉躑躅)

ツツジ科ツツジ属の落葉低木です。
関東や東海の太平洋側の丘陵や低山に自生して、ツツジの仲間でも最も早く開花します。
ツツジやシャクナゲの仲間で、枝先に3枚のひし形の葉をつける種類が
ミツバツツジと呼ばれています。

綺麗な紫色の花を咲かせますが、開花後に葉が出るのが特徴です。
なかにはオレンジ色、濃ピンクの花色で、葉が出てから花を咲かせるオンツツジもあります。

ミツバツツジ類は日本を中心としたアジア東部に約30種があり、品種や変種がとても多いので
分類が難しく、ヤマツツジの仲間であっても苗では区別がつきません。

さし木、つぎ木で増やすのがとても難しいことが園芸化が進まない一因でもあります。
また、野生種に花色が限られていることも、愛すべき素晴らしい自然の樹姿であります。

しっかりと午前中は日が当たる場所で、水はけのよい場所が適しており、
日陰だと枝ばかり伸びて、かなり花つきが悪くなります。
また、樹枝も弱々しくなるため、十分に日が当たる場所に植えます。

地表近くに細い根が張り、乾燥に弱いため、真夏の高温期には朝と夕方にたっぷり水やりをします。
春と秋は、乾いたらしっかり水を与えましょう。

肥料は5月中旬~6月下旬にお礼肥を施し、9月下旬には緩効性化成肥料を施します。

春から夏にかけて、ツツジグンバイムシやハダニが発生することがあります。
ベニモンアオリンガは、新芽や蕾を食害します。
見つけたら早めに防除しましょう。
樹木としてはとても丈夫で、病気はほとんど発生しません。

ツツジの根はとても細いため、水もちよい土が適しています。
赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)、ピートモス、バーミキュライト混合用土などを使います。

庭植えの場合、根土よりも大きな植え穴を掘り、土には腐葉土やピートモスを混ぜて深植えにならぬように植えつけます。
植え付けの適期は、開花期を除き3月から6月頃、または9月下旬~10月中旬頃です。

自然に樹形が整いますので、強い剪定は必要ありません。
徒長した枝が多く出るときは、開花後の早い時期に軽い剪定を行います。
伸びた枝や、古い枝を元から切り除きます。

和風庭園でも洋風庭園でもどちらの庭にも好まれる植物です。
植栽や造園なら、検討の余地はあるかもしれません。
早春の庭に明るい紫色花の彩りが映えるでしょう。

ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)
ミツバツツジ(三葉躑躅)の葉

ミツバツツジ(三葉躑躅)の葉

ミツバツツジ(三葉躑躅)の葉

ミツバツツジ(三葉躑躅)の葉