アベリアはスイカズラ科ツクバネウツギ属の低木です。
「衝羽根空木/ツクバネウツギ」という別名ですが、ウツギに似た姿形と広がる5枚の萼が
花後も残って羽根のように見えることから呼ばれています。
アベリアは19世紀にイタリアで作られた交配種で、四季咲きかと思うほどの長い開花期間や、
野生種の寒さにも暑さにも強い特徴を受け継いでいます。
アベリアの野生種は中国、ヒマラヤ、メキシコ、日本に15種が分布しています。
常緑、または落葉の品種がありますが、日本にも4種が自生しています。
コンパクトな樹形で生垣、川沿い、街路樹などや公園に植栽されています。
また、葉に観賞価値の高い園芸品種葉もあります。
とても丈夫で開花期間が長く、管理も簡単な花木です。
まだ、庭木としての利用は少ないですが、初心者でも育てやすい花木です。
植えつけは真夏と真冬以外ならば、いつでも可能です。
水はけがよく、水もちのよい土壌でよく生育するので、赤玉土、鹿沼土、腐葉土を配合した
用土などがよいでしょう。
日光がよく当たる場所に植栽しましょう。
日陰では花つきが悪くなります。
庭植えでは根土の2倍以上の深さと幅の植え穴を掘って、腐葉土を用土に混ぜて植えつけます。
終わったら根土のまわりにしっかりと水を与えます。
庭植えは降雨があるので、水やりは特に必要ありません。
真夏の高温期に乾燥が強い場合、朝、または夕方に水やりします。
肥料は2月、または3月に寒肥をします。
開花中の9月には、緩効性化成肥料を施しましょう。
病害虫の発生はほとんど見られません。
花色は白、ピンク色。
品種によっては青や赤もあります。
開花時期は5月中旬~10月末。
熱帯植物なので開花期が長く、環境がよければ枝がよく伸びて次々と花芽をつくります。
4月から8月頃ならば、好みの長さに剪定することもできます。
今年は、アベリアを植えてみようかな?