ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2024.03.19園芸の豆知識
ストックはアブラナ科アラセイトウ属の植物です。 原産地は南ヨーロッパです。 比較的温暖な地域では、3月~5月頃に咲くアブラナ科の花です。 北アフリカや西アジアなどにも自生しています。 ヨーロッパでは古くから薬草として利用されていました。 日本には、江戸時代に伝わってきたと伝えられています。
花の香りがよく、切り花として室内で飾るのもお勧めです。 春のガーデニングにも人気が高い花で、花壇にも頻繁に利用されます。 花色は紫色、ピンク、白、赤紫などで、一重咲きや八重咲きもあります。
原産地では多年草とされていますが、種子を秋まきして、翌春にかけて開花させるのが一般的です。 夏前には枯れる場合が多く、1年草として扱われることが多いです。
まっすぐに茎を伸ばして、ほわほわとした花をたくさん咲かせるのが特徴。 香りも強くて縦型の草姿が印象的。 花の大きさは2cm~3cmのものが多く、花びらの形は品種によって多少異なりますが、 八重咲の品種はとても人気が高いようです。
育苗床に種まきしてから発芽するのは気温が15度~20度くらい。 普通は8月下旬~10月初旬に種まきすることをおすすめします。 種はとても小さいですが、育苗床に3粒、または5粒ほどをまきましょう。 土をうすく覆わせて、種が流れないように霧吹きを使って水を与えます。 苗床の底から吸水させる方法もおすすめです。 種まきしたら、風通しのよい日陰に置いて発芽するまで管理します。
発芽した後も水切れしないように注意します。 発芽が始まったら日当たりのよい場所へ移動させましょう。 発芽して10日くらい経過したら、良好な芽を残して間引をします。 その後、苗が大きく育ったら、鉢やプランター、花壇へ植えつけします。
苗を植えつける適期は9月~11月頃です。 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて排水性をよくしましょう。 ストックは水はけのよい日当たりを好みます。 植え付けには、大きめの鉢やプランターがおすすめです。 花壇にも元肥として緩効性肥料が配合されている培養土を準備しましょう。 地植えの場合は、腐葉土を土へ混ぜて耕しておきましょう。 元肥として緩効性肥料を加えておきます。 地植えで植え付けするときは、株間を15cm以上はあけましょう。 育苗ポットから取り出して、根鉢を崩さずに静かに植えつけします。 育苗根が傷つくと根付きが難しくなるため、気をつけましょう。
ストックは過湿に弱いため、水やりは土がしっかりと乾いてから与えましょう。 地植えであれば、何日も続けて降雨がなく乾燥している場合に水を与えます。
ストックはたくさん肥料を施さなくてもよく育ちます。 花に元気が欲しいときは、液体肥料やハイポネックスなどを希釈して与えましょう。 液体肥料を与えるは、1カ月に2回程度がよいでしょう。
花が散る頃には株ごと枯れてしまいます。 長く花を咲かせるため、しっかりとお手入れしましょう。 ストックの草丈は、20cm~80cmくらいに生長することがあります。 株にびっしりと花芽がつくため重くなり、途中で茎が折れてしまうこともあります。 茎が倒れないように支柱をして管理しましょう。 開花時期にはたくさんの花を咲かせます。 咲き終わった花は花茎ごと摘み取りましょう。 また、切り戻しを行って花を長く楽しむ方法もあります。 株全体の花が咲き終わってから、茎の根本から切り戻しをするのもよいでしょう。
温暖な地域であれば、冬時期は対策しなくても冬越しは可能です。 霜が降りる地域では、霜よけをするとよいでしょう。 鉢植えやプランターの場合、可能なら軒下などへ移動させて霜よけしましょう。 地植えの場合は防寒用ネットを使用するなど、地面近くをマルチングしましょう。
ストックは種からも簡単に育てやすく、ガーデニング初心者にもお勧めの植物です。 9月の終わり頃に種まきをして、翌春にほわほわの可憐なストックを咲かせてみませんか?