ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2024.06.25園芸の豆知識
オステオスペルマムはキク科キンセンカ属の半耐寒性多年草で、熱帯アフリカを原産とします。 ディモルフォセカに似た花を咲かせますが、ディモルフォセカは一・二年草であるのに対し、オステオスペルマムは多年草です。 これらの植物を交配した園芸種も存在し、特に関東以西の温暖な地域では霜や雪に強く、大株に成長します。
オステオスペルマムの特徴は、株全体を覆うように咲くカラフルな花々です。 耐寒性と耐暑性を備えており、開花時期は3月から6月、および9月から11月です。 花色はピンク、白、薄紫色、黄色、オレンジ、赤、アプリコット、複色など多岐にわたり、草丈は20cmから50cmです。 花びらはきらきらとして艶があり、八重咲きや変わった花形もあります。 ディモルフォセカとの交雑により、黄花やオレンジ色の花など、開花期間が長い品種もありますが、これらの交雑種は一・二年草として扱われることもあります。
斑入りの葉や多様な花色を楽しめる品種も登場しており、寄せ植えにも人気があります。 日当たりと風通しの良い場所を好み、水はけの良い用土が適しています。 花がらや枯れ葉をこまめに摘むことで、花数が増え、開花期間も延びます。 多湿に弱いため、乾燥気味に育て、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。 梅雨時には水やりを控えます。 定期的に肥料を与えると、開花期間が長く保たれます。
カビによる病気を防ぐためにも、枯れた花や葉を放置せず、こまめに取り除くことが大切です。 高温多湿に弱いため、風通しをよくし、日光に当てるようにします。 花が咲き終わったら、株を3分の1ほどに切り戻すことで秋に再び見事に咲きます。
店頭で株を選ぶ際には株姿が乱れておらず、葉の色がきれいで蕾が多い株を選びましょう。 種まき時期は9月から10月、植え付け適期は3月から6月、または9月から10月です。 種子ができない品種もあるため注意が必要です。
鉢植えの場合、2年に1回は用土を新しくし、一回り大きな鉢に植え替えます。 霜や雪が何日も続かない限り、-5度程度の気温であれば問題ありません。 地植えの場合は、寒冷紗やマルチングで寒さ対策をします。 通常は夜間や曇天時には花を閉じますが、花を閉じない品種も存在します。
オステオスペルマムは常緑性で開花期間が長いため、初心者でも育てやすいとされています。 同色のポット植えや色違いの寄せ植えも美しくまとまります。 初夏が過ぎるとディモルフォセカは枯れるため、庭植えにはオステオスペルマムがおすすめです。 2、3株を植えるだけで大きく成長し、数年後の春先には美しい景観が楽しめます。 あなたはどんな配色で植えて楽しみますか?