コリウス(金襴紫蘇)

コリウスはシソ科コリウス属の植物で、和名は「金襴紫蘇」、別名で「錦紫蘇」とも呼ばれています。
主に葉の色を楽しむ観葉植物であり、緑、赤、ピンク、白など、さまざまな色が混じり合った品種や
単色の品種が存在します。
初夏から秋にかけて庭や室内を鮮やかに彩りますが、寒さに弱いため、一般的には一年草として
扱われます。

コリウスの自生地は東南アジアで、暑さには非常に強く、丈夫な植物です。
そのため、コリウスだけを使った寄せ植えやコンテナ、ハンギングバスケットでの植栽も楽しめます。
また、近年は花が咲きにくい性質の品種が増え、葉が大きくなる傾向にあります。
成長が早いので、5月から6月に苗を植え始めると、秋には見事な姿に仕立てることが可能です。

購入の際には、必ず品種名ラベルを確認しましょう。
コリウスは日当たりと風通しの良い場所を好みますが、真夏の直射日光は葉色をあせさせることが
あるため、明るい半日陰に移すと良いでしょう。

植え付けと挿し木の方法

水はけが良く、通気性に富み、やや保水性のある用土が適しています。
市販の草花用培養土を使うと良いでしょう。
株苗を購入したら、根鉢を崩さずに5号以上の鉢に植え替えます。
生育に合わせて鉢を大きくしていき、特に大きく育てたい場合は梅雨明け頃に10号ほどの鉢に植え替えると良いでしょう。
挿し木にする場合は、茎の先端から8cmほどを切り取り、水はけの良い用土に挿します。
水だけでも簡単に発根します。

花芽の管理と摘心

茎の先端の葉と葉の間から花芽が見えたら、そのすぐ下の節で切り、花を咲かせないように花摘みを行います。
また、草姿を崩さずに育てるためには、2週間に一度程度、摘心を繰り返して形を整えましょう。

肥料と病害虫対策

植え付け時には、用土に緩効性化成肥料を混ぜ込み、その後は希釈した液体肥料を1週間から10日に一度施します。
高温乾燥期にはハダニが発生することがあり、また、ナメクジやヨトウムシが葉を食害することがあります。
これらを見つけた場合は、適切な殺虫剤で駆除しましょう。

冬越しの方法

冬越しさせたい場合は、11月初旬には日当たりの良い室内に取り入れて管理します。
庭植えの場合は植え付け後にしっかりと水やりし、その後は自然の降雨に任せます。
夏の乾燥時期には、表土が乾いたら早朝にしっかりと水を与えましょう。
鉢植えの場合も同様に、表土が乾いたら底から水が流れるくらいしっかりと水やりします。
特に真夏は水の吸収が多くなるので、植物がしおれないよう注意が必要です。

今年は、ハンギングバスケットにして玄関横や庭を美しい葉の彩りで飾ってみませんか?

コリウス(金襴紫蘇)
コリウス(金襴紫蘇)
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