ガーデニングやエクステリアに関する豆知識。
2025.01.20園芸の豆知識
ピラカンサはバラ科トキワサンザシ属に属する常緑低木で、庭木や生け垣、鉢植えとして広く栽培されています。 「ピラカンサス」と呼ばれることもあります。 南ヨーロッパから東南アジアにかけて自生し、日本には明治時代に導入されました。 特にトキワサンザシ種が最も普及しており、盆栽としても人気があります。
初夏には白色の小さな花が咲き、秋になると鮮やかな赤い果実を実らせます。
濃緑色で光沢のある葉を持ち、年間を通して美しい姿を保ちます。
樹高は3~4メートルに達し、旺盛に生育します。
日当たりを好み、日陰では実つきが悪くなります。 水はけが良い場所が適していますが、乾燥しすぎなければ土質を問わずよく育ちます。
庭植えでは特に必要ありませんが、夏場は朝夕に水やりを。 鉢植えの場合、春から秋にかけては土が乾いたタイミングで水を与えます。
寒肥として2~3月に緩効性肥料を施し、鉢植えでは開花後に「お礼肥」を与えましょう。
病気はほとんど発生しませんが、春と秋にハマキムシが出ることがあります。 被害が出た場合は、被害部分を切り取りましょう。
花芽が11月に形成されるため、剪定は開花後の6~9月がおすすめです。 生け垣の場合、強めの剪定も可能です。
3~4月または10~11月が適期です。 根鉢の2倍ほどの穴を掘り、腐葉土や元肥を混ぜた土で浅植えします。
2年に1度、根を3分の1程度切り詰め、新しい鉢に植え替えます。 枝もバランスよく剪定しましょう。
枝に実が付きすぎると垂れ下がる場合があるため、支柱を立てると良いでしょう。 また、野鳥が実を食べることもあるため、必要に応じてネットをかけて保護します。
庭木のピラカンサは、今年も赤い実をたくさん実らせてくれるかなぁ。