ピラカンサ(常磐山査子)


ピラカンサはバラ科トキワサンザシ属に属する常緑低木で、庭木や生け垣、鉢植えとして広く栽培されています。
「ピラカンサス」と呼ばれることもあります。
南ヨーロッパから東南アジアにかけて自生し、日本には明治時代に導入されました。
特にトキワサンザシ種が最も普及しており、盆栽としても人気があります。

特徴

花と実

初夏には白色の小さな花が咲き、秋になると鮮やかな赤い果実を実らせます。

濃緑色で光沢のある葉を持ち、年間を通して美しい姿を保ちます。

生長

樹高は3~4メートルに達し、旺盛に生育します。

ピラカンサ(常磐山査子)

栽培のポイント

環境

日当たりを好み、日陰では実つきが悪くなります。
水はけが良い場所が適していますが、乾燥しすぎなければ土質を問わずよく育ちます。

水やり

庭植えでは特に必要ありませんが、夏場は朝夕に水やりを。
鉢植えの場合、春から秋にかけては土が乾いたタイミングで水を与えます。

肥料

寒肥として2~3月に緩効性肥料を施し、鉢植えでは開花後に「お礼肥」を与えましょう。

注意点

病害虫

病気はほとんど発生しませんが、春と秋にハマキムシが出ることがあります。
被害が出た場合は、被害部分を切り取りましょう。

作業

花芽が11月に形成されるため、剪定は開花後の6~9月がおすすめです。
生け垣の場合、強めの剪定も可能です。

植えつけ・植え替え

庭植え

3~4月または10~11月が適期です。
根鉢の2倍ほどの穴を掘り、腐葉土や元肥を混ぜた土で浅植えします。

鉢植え

2年に1度、根を3分の1程度切り詰め、新しい鉢に植え替えます。
枝もバランスよく剪定しましょう。

特別な手入れ

赤い実の管理

枝に実が付きすぎると垂れ下がる場合があるため、支柱を立てると良いでしょう。
また、野鳥が実を食べることもあるため、必要に応じてネットをかけて保護します。

ピラカンサ(常磐山査子)

最後に

庭木のピラカンサは、今年も赤い実をたくさん実らせてくれるかなぁ。

ピラカンサ(常磐山査子)
ピラカンサ(常磐山査子)
ピラカンサ(常磐山査子)