倒木の原因

自宅の庭に植えられた針葉樹は植えたばかりの頃は根が浅いため、根がしっかり張るまで数年かかります。
その間に暴風雨などで倒木することがあります。
例えばマキの木、オリーブの木、ミモザ、コニファーなどは植えてから日が浅いと倒木しやすいです。
また、アカマツはマツクイムシによる被害や雪の重みで枝が折れることがあり、倒木の危険性が高い木です。

木の幹にも注意が必要です。
垂直に傷ができたり、幹に穴が空いたり、ひび割れが見られたり、幹の周囲にカビやキノコが
多く生えている場合は倒木の可能性が高まります。

木が枯れている場合は、特に注意が必要です。
さらに、病害虫による被害を受けた木や幹が複数箇所で折れかかっている木も非常に危険です。
また、極端に曲がって伸びている木も倒木のリスクがあります。
根株が腐敗し、幹を支えられなくなると、強風によって倒れてしまいます。
これは根株腐朽菌の侵入によるもので、残念ながら倒れてからその原因が明らかになることが多いです。

倒木や枝の落下は強風や豪雪などの悪天候が主な原因ですが、木の幹や枝の分岐、強度の低下、
根の支持力の不足など、さまざまな要因が複合的に影響します。
倒木した木の周辺に川や池がある場合、樹木の根元が水に浸かり、腐敗することがあります。
倒木は強風によって樹木全体が揺さぶられ、根が切断されることで起こります。
このため、根から水や栄養分が吸収できなくなり、樹木が完全に倒れてしまうのです。
枝葉が密集している庭木は風通しが悪く、風の影響を受けやすくなります。
強風時には枝葉に大きな力がかかり、倒木の危険性が高まるため、適切な時期に剪定を行い、
風通しを良くすることをお勧めします。
また、植えたばかりの庭木には根が浅いため、支柱を立てて暴風雨に備えましょう。
木が若いときには支柱を使い、倒木を防ぎましょう。

それでも倒木が発生してしまった場合は木を立て直して支柱で固定し、復旧させます。
根が露出している場合は、土をかけて根をしっかり保護しましょう。
根が空気にさらされたままだと、木が枯れてしまうこともあります。

民法では適切な管理を怠った結果、庭木が倒れて他の住宅や通行人、車などに被害を与えた場合、庭木の所有者が損害を賠償する責任があると定められています。
そのため、所有している庭木が倒れないように、日常的に適切な管理を行いましょう。
庭木が倒れた場合は、所有者の責任で速やかに撤去してください。

傾いた庭木に対しては、幹の上部が重い場合、剪定をして軽くするのが応急処置として有効です。
支柱やロープなどで庭木をしっかり固定し、根が見えている場合は土を足して覆います。
完全に倒れてしまった木は残念ながら伐採するしかありません。
造園業者に依頼して倒木を処分し、新しい樹木を植えることも一つの手段です。

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